EcoVadisメダルについて

このページでは、EcoVadisメダルプログラムに適用される今後の変更点についてご案内します。EcoVadisでは2024年、規制状況の変化や事業活動においてサステナビリティが果たす役割の進展に合わせたサービスを提供し続けると共に、自社の水準を高く維持し、市場で増えつつあるグリーンウォッシュ事例を防ぐために、EcoVadisメダルプログラムにいくつかの変更を加える予定です。既に優秀なパフォーマンスを示している組織を表彰すると同時に、サステナビリティへの取り組みに着手した企業を認定する点は、これまでと変わりません。

EcoVadisメダルプログラムでは、EcoVadisの評価プロセスを完了し、EcoVadisの評価手法で説明されているサステナビリティ基準に準拠した比較的強力なマネジメントシステムの運用を実証した企業を認定します。

EcoVadisメダルの判定レベル

EcoVadisのすべての評価済みクライアントのうち、上位35パーセンタイルに含まれる企業にEcoVadisメダルが授与されます。最新のメダル判定レベルは以下の通りです。

   
上位1%
 
上位5% 

上位15%

上位35%

EcoVadisメダルの授与基準

2024年以降、EcoVadisメダルの授与基準は、各メダルの判定レベルとして設定されたスコアではなく、パーセンタイルの閾値になります。企業のパーセンタイル・ランキングがスコアカードの発行時に計算され、スコアカードページの上部に表示されます。このパーセンタイルは、EcoVadisのデータベースに登録されているすべての評価済み企業の過去12か月のパフォーマンスと比較して計算されます。

EcoVadisメダルの適格基準

EcoVadisは、グローバルな規制要件やサステナビリティの枠組み、ベストプラクティスなどを反映させるために、メダルの適格基準を毎年見直して、改訂しています。EcoVadisメダルを取得するために、企業は以下の資格基準を満たす必要があります。

4つあるサステナビリティテーマの各項目において、スコアが30を下回らないこと


環境

倫理

労働と人権

持続可能な調達

否定的な360°ウォッチ結果が認められた場合の制限

以下の360°ウォッチ結果のいずれかが認められた企業は、EcoVadisメダルの適格基準を満たしていないと判断される場合があります。

  • いずれかのテーマで深刻な指摘事項(SEV)が1件以上ある場合
  • 2つ以上のテーマで重大な指摘事項(MAJ)が1件以上ある場合
  • 1つのテーマで重大な指摘事項(MAJ)が5件より多い場合

1つのテーマで軽微な指摘事項(MIN)が25件より多い場合、深刻な指摘事項(SEV)とみなされます。また、1つのテーマで軽微な指摘事項(MIN)が5件以上ある場合、重大な指摘事項(MAJ)とみなされます*。

*大企業は対象外。 大企業は、軽微な指摘事項の合計が50を超えると、メダル獲得の対象外となります。

360°ウォッチの評価手法の詳細とEcoVadisスコアに及ぼす影響については、EcoVadis 360°ウォッチ:評価手法の重要な構成要素をご覧ください。EcoVadisのプラットフォーム(「役立つリソース」ページの「EcoVadisの評価」タブ)からダウンロードできます。

制限されている業種

特定の業種で事業を展開している企業は、EcoVadisメダルまたはEcoVadisバッジの授与対象にならない場合があります。現在、このような制限の対象になる企業として、たばこ製造業、武器および弾薬製造業、石炭・亜炭鉱業に属する企業、および石炭原料や石炭を使用した発電を利用して大きな収益を得ている企業が挙げられますが、これらに限定されるものではありません。

上記のガイドラインは定期的に見直されます。

EcoVadisバッジ

サステナビリティへの取り組みで有意義な進歩を遂げていると認定された企業には、EcoVadisバッジが授与されます。このたび、2種類のバッジが新たに追加されます。

EcoVadisバッジの適格基準

EcoVadisバッジ(2024年版)を取得するには、以下の資格基準を満たす必要があります。

  • Committed Badge: スコア45以上 (EcoVadisの評価手法で「確立」のパフォーマンス判定を獲得)
  • Fast Mover Badge: スコア34~44で評価結果が、過去18か月の評価と比較して6ポイント以上改善

注:EcoVadisメダルを獲得した企業は、EcoVadisバッジの授与対象にはなりません。

否定的な360°ウォッチ結果が認められた場合の制限

360°ウォッチにより、いずれかのテーマに深刻な指摘事項(SEV)が認められた企業は、EcoVadisバッジの授与対象にはなりません。

制限されている業種

360°ウォッチ結果および制限されている業種の詳細については、メダルについて説明している上記のセクションをご覧ください。

メダル/バッジの活用方法 

獲得したEcoVadisメダルやEcoVadisバッジを掲示して、自社の成果を公にアピールしましょう。EcoVadisメダル/バッジの掲示は、サステナビリティの向上に取り組んでいる他社に刺激を与えることにもつながります。

2024年、EcoVadisはメダルのデザインを一新し、メダル認証機能を追加する予定です。獲得したメダルから、その企業の公開プロフィールにジャンプできるようになるため、自社の優れたパフォーマンスを主要なステークホルダーにアピールできます。

Premiumプラン、Selectプラン、Corporateプランへの登録が有効なEcoVadisのクライアントは、メダルやバッジを公にアピールすることができます

メダル/バッジとスコアカードのパフォーマンスをアピールする方法についてのガイドは、こちらからダウンロードできます。

Basicプランに登録した状態でメダル/バッジを獲得した場合は、今すぐプランをアップグレードして、自社のパフォーマンスを公にアピールすることをお勧めします。


実績の証明

ブランドの確立
 
競合との差別化

EcoVadisメダルとEcoVadisバッジが意味するもの

EcoVadisメダル/バッジは、EcoVadisデータベースの他の評価対象企業との相対的な達成度を示すものです。

メダル/バッジの獲得は、その企業のサステナビリティの実践に改善の余地がない、あるいは潜在的な弱点がないことを示すものではありません。これは、評価された企業がサステナビリティマネジメントのパフォーマンスを向上させ、インパクトを推進するために努力している、ポジティブな意思を示す指標となるものです。

EcoVadisメダル/バッジは、企業やその製品/サービスを支持するものではなく、また、その企業の製品が特に持続可能なものである、あるいは他社の製品よりも持続可能なものであることを示すものでもありません。

EcoVadisメダル/バッジ、ならびにEcoVadisのロゴは、評価を受けていない製品や事業体(例:子会社)で使用したりしてはいけません。

メダルの使用方針に関する最新の情報は、こちらをご覧ください。

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EcoVadisがラジラタンのタイ工場の評価を開始したのは2019年でした(同社インドの評価は2021年から)。それからわずか2年でブロンズメダルを受賞するなど、サステナビリティに関する取り組みを加速させています。

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