EcoVadis、バリューチェーン全体での脱炭素化の取り組みを推進する「製品カーボンフットプリント(PCF)データエクスチェンジ」機能を発表
製品の炭素排出量を追跡する「PCFデータエクスチェンジ」機能は、温室効果ガス報告要件の世界標準を策定するPACTの「Pathfinder Framework」に準拠
パリおよびニューヨーク − 2023年9月26日 − サステナビリティ評価のリーディングプロバイダーであるEcoVadisは、サプライチェーンの温室効果ガス排出削減を支援するカーボンアクションモジュール(CAM)ソリューションに、新機能となる「製品カーボンフットプリント(PCF)データエクスチェンジ」を追加したことを発表しました。これにより、脱炭素化に取り組む4万社を含むサプライヤーネットワーク全体で、製品の炭素排出量追跡が可能となります。この機能は、炭素削減戦略を進める中で課題となるサプライチェーン上での購入製品やサービスの温室効果ガス排出量の報告を可能にするもので、取引先との脱炭素化へ向けた取り組みを前進させるものです。
多くのサプライヤーは、炭素排出量の測定に取り組む際、自社全体でのカーボンフットプリントを報告することから始めます。しかし、複数のクライアントに幅広い製品やサービスを提供するサプライヤーの場合、この方法では、排出量のどの部分が自分たちの購入品に関連しているのかをバイヤーが正確に把握することはできません。製品ライフサイクルの各段階における温室効果ガス排出量をより正確に特定し、この問題を解決するのが製品カーボンフットプリントソリューションです。EcoVadisの製品カーボンフットプリントデータエクスチェンジ機能は、「Partnership for Carbon Transparency(PACT:炭素の透明性のためのパートナーシップ)」が策定した、製品レベルの排出量算定とデータ交換に関する世界標準に準拠しています。
この機能により、企業は業種平均ではなく、自社製品に関連する実際の排出量データを活用できるようになります。また、スコープ3の精度を向上させて年間排出量を正確に追跡することを可能にし、企業が製品レベルで実用的かつ具体的な削減策を見つけることを後押しします。
EcoVadisは、PACTの排出量算出ガイドライン「Pathfinder Framework」とそれに基づいた世界標準による製品カーボンフットプリントデータエクスチェンジソリューションを提供しています。EcoVadisを利用することで、組織やサプライチェーンの階層、業界、ステークホルダーなどの壁を越えて、信頼性の高い情報を交換できるようになり、排出量についての透明性を高めることができます。
EcoVadisのカーボン・ソリューション部門のジェネラル・マネージャーであるJulia Salantは、発表にあたり次のように述べています。「気候危機が深刻化するにつれ、業界や世界の動きに足並みを揃え、脱炭素化に向けた目標を達成するために、サプライヤーに排出量の測定と削減を働きかけることが自社の務めだと認識する企業が増えています。製品カーボンフットプリントデータの取得は、炭素排出量の報告における究極の目標です。これは、排出量の正確な測定と管理を通じて脱炭素化に向けた取り組みを加速させるための次のステップであり、組織が地球にプラスの影響を与えることを後押しするものです」
製品カーボンフットプリントデータエクスチェンジ機能は、サプライヤーの脱炭素化に向けた取り組みを推進するEcoVadis カーボンアクションモジュールソリューションの一部です。カーボンアクションモジュールのスコアカードとツールは、サプライヤーの知識と管理能力を測定してベンチマークを行い、「初級」から「中級」、さらには製品カーボンフットプリントの報告を開始するために必要な「高水準」や「リーダー」レベルまでの成長を支援します。また、製品のライフサイクルアセスメント、科学的根拠に基づく目標設定、CDP気候変動レポートを通じた公開報告などのベストプラクティスをサプライヤーに示します。
製品カーボンフットプリントデータエクスチェンジ機能を備えたEcoVadisのカーボンアクションモジュールソリューションの主な利点は、以下の通りです。
- サプライヤーに製品カーボンフットプリントデータの提出を依頼・収集し、具体的な削減の機会や対策を共同で策定する
- EcoVadisアカデミーの製品カーボンフットプリントについての基礎コースを通じて、サプライヤーの能力を向上させる
- 世界標準に基づいて、サプライヤーネットワーク全体で製品カーボンフットプリントデータを比較する
サプライヤーは以下が可能となります。
- EcoVadisアカデミーの専門コースで、製品カーボンフットプリントについての理解を深めること
- EcoVadisネットワークを通じて、世界標準に則った製品カーボンフットプリントデータを安全に報告・共有すること
- 製品やサービスのライフサイクルの中で、排出削減に最も影響するポイントを特定し、削減を進めるための洞察を得ること
スコープ3の脱炭素化を新たなレベルに引き上げる、製品カーボンフットプリントデータエクスチェンジ機能付きカーボンアクションモジュールについて、詳しくはhttps://ecovadis.com/ja/solutions/carbon/ をご覧いただくか、EcoVadisまでお問い合わせください。
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