サステナビリティや持続可能なサプライチェーンに関するマネージメントは、サステナビリティ報告書やデューデリジェンス規制の状況は刻々と変化しており、ビジネスにも影響を与えています。
新たに加わった義務は多方面にわたり、適用範囲の拡大に伴って多くの項目の基準が引き上げられ、事業拠点に関係なく管轄区域内でビジネスを行うすべての企業が対象になりました。また、責任の範囲も広がり、企業のサプライチェーン全体、さらにはその最も深い層にまで及んでいます。
これらの法律には、リスクを積極的に特定して開示し、グローバルな社会的・環境的条件を改善するという高度な目的のもと、正確な基準が定められています。厳格な取り締まりとコンプライアンス違反に対する重い罰則と相まって、特にグローバルに事業を展開する企業では先を見越した動きが求められます。つまり、企業はコンプライアンスを維持するために、堅牢かつ持続可能なサプライチェーン戦略を実施する必要があるのです。
企業サステナビリティ報告指令(CSRD)は、そうしたサステナビリティ情報の報告に関する法律の一つです。これは、既存の非財務情報開示指令(NFRD)の範囲をさらに拡大したもので、報告要件を厳格化し、サステナビリティをコーポレートガバナンス(企業統治)に統合しています。対象企業の最初のサステナビリティ報告書は、2025年に提出される予定です。
この白書では、評価範囲や要件、スケジュールとあわせて、企業がこの複雑かつ新しい法律を遵守するうえで、EcoVadisがどのようにサポートできるのかをご紹介します。